当事務所が居を構える東京都江戸川区の近くには、首都圏でも有数の大きさを誇る船橋市の倉庫街があります。そのため船橋市における倉庫業登録の申請のご依頼が過半数を占めています。これまでの経験をもとに、船橋市で倉庫業を開始を考えている事業者様に向けて、どのように倉庫物件を探せばよいかお教えしようと思います。
倉庫業が営める地域とは
土地には、用途地域というものがあります。行政によって土地の利用方法をそれぞれ住居用、商業用、工業用に区分されることにより、建てられる建物が制限されています。
用途地域には全部で13種類あるのですが、自家倉庫なら7種類で、営業倉庫なら6種類の用途地域で建てられます。以下は営業倉庫が建てられる用途地域の一覧です。
船橋市の倉庫街
次に船橋市を用途地域ごとに色分けしたマップを見てみましょう。
その中で営業倉庫が建てられる用途地域はオレンジ色以下なので、沿岸部の限られた地域であることがわかります。
地名
代表的な地名としては以下となります。
- 湊町
- 浜町
- 若松
- 日の出
- 西浦
- 栄町
- 潮見町
- 高瀬町
- 南海神
- 南船橋
最新情報は船橋市の地図情報システムで公開されていますので、ご確認ください。
倉庫物件の探し方
それでは営業倉庫が建てられる船橋市の地域が分かったところで、具体的にどのように探せばよいでしょうか。
基本的な方法から少し変わった方法まで三つご紹介いたします。
オンラインで検索
通常の賃貸物件と同じく、倉庫物件もオンラインで検索できます。倉庫物件専門のサイトもありますので、まずはオンラインで検索して相場感をつかんでいただけれると良いと思います。
各物件サイトで船橋市の物件のページをリンクしましたので、ご確認ください。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、かなり情報が重複しています。それは多くの物件はレインズという不動産物件システムに登録されたものであり、物件サイトもそこから情報を引用しているためです。物件サイトに掲載されたもので、条件に合致するものがないならば違う方法で探す必要があります。
物流不動産会社に問い合わせる
倉庫・物流センター等の物流用の不動産を主に取り扱う不動産会社があります。船橋市でも物流不動産会社が管理している倉庫が数多くあります。
物流不動産会社の管理している倉庫は、営業倉庫として問題なく使用できる確率がとても高いです。直接、物流不動産会社に探している倉庫の条件を伝えると良いでしょう。
以下に物流不動産会社へのリンクです。ご確認ください。以下の三社はいずれも船橋市に倉庫があります。
すでにある倉庫業者に掛け合う
最後にご紹介する方法は、もっとも変わった方法だと思われます。
すでに倉庫業を営んでいる業者様に、倉庫の一部を間借りする方法です。
倉庫業の登録は、物件のすべての面積を申請する必要はありません。倉庫業の事業者から物件の一部を借り、その面積部分だけで申請することが可能です。また転貸借の物件でも可能ですので、借りる倉庫業の事業者が賃貸によるものであっても、所有者の許可さえあれば大丈夫です。