創業資金の借入に関しては一般的には日本政策金融公庫などの政府系金融機関の融資制度を利用することが常識となっている。なぜならば民間金融機関から借入する場合は2期分の決済書類を用意する必要があるが、実績がない新規事業者には実質的に無理なためである。
しかしながら元銀行支店長の筆者は決して民間金融機関から借入することは不可能ではないとしている。
[amazonjs asin=”4569646670″ locale=”JP” title=”元銀行支店長が教える起業のための正しいお金の借り方”]銀行が創業資金の融資に消極的なのは金融庁の厳しい監査をクリアすることが難しいためで、多くの銀行マンは新しい取引先を育てていきたいという熱意を持っている。また金融庁の新しい指針であるリレーションシップバンキングにより『地域銀行・信用金庫・信用組合』においては借入が可能性が高い。そして信用保証協会の利用を薦めている。
実際の借入の申し込みに関しては事業計画書が重要であり、それに伴う細かなTipsも紹介している。
本書は2005年と商法改定前の出版であるため多少古い情報もあるが、概ね平易な言葉で書かれており門外漢にも分かりやすい内容であった。