チロシンの効果別の摂取時間と摂取量について

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おかげさまで当事務所の下記のコラムにチロシンについて知りたいと多くのアクセスをいただいております。

そこで今回はもう少し詳しくチロシンの効果について書いていこうと思います。

チロシンにはいくつかの効果があるとされていますので、それぞれの効果に合わせた摂取時間と摂取量についてご紹介したいと思います。

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運動能力の改善

チロシンを摂取することにより、運動の能力が上昇することは実験により確かめられていません。しかしながら運動による疲労感によりパワーの出力を維持できなくなった場合や、特定の状況下でのパフォーマンスの低下を和らげる効果がわかっています。12

運動前に体重1kgあたり150mg

精神的なパフォーマンス

精神的なストレスの多い作業をする前にチロシンを摂取するとパフォーマンスの低下を防ぐことがわかりました。3ストレスが原因による認知および行動のミス、特に作業の記憶、注意を集中させる課題について改善が顕著なようです。4

作業前に体重1kgあたり100~300mg

記憶力

低温によるストレスによって短期的な記憶が損害されることがわかっています。これは脳内でカテコールアミンという物質の放出が低下または破壊に関連にしているためだと思われますが、チロシンを摂取することにより記憶の損害を低減することができることが実験により分かりました。5記憶力を底上げする効果はわかっていませんが、ストレス下における記憶力の低下を防ぐ効果はありそうです。

作業前に体重1kgあたり150~300mg

睡眠不足による注意力低下の改善

前日1日中起きていた被験者に対する実験において、チロシンを摂取したグループとプラセボ6グループを比較したところ、パフォーマンスの低下に関してチロシンを摂取グループに有意的な改善が認められました。7

体重1kgあたり150mgになるように1日何度かに分けて

減量

残念ながらチロシンによる減量効果について現在のところしっかりとした実験による裏付けがありません。しかしながら研究者のなかにはドーパミン作動性の改善により過食を防ぐ効果があるのではないかと示唆する者もいます。

【参考】食事前に1日3回250~1000mg

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  1. Tumilty, L., G. Davison, M. Beckmann, and R. Thatcher (2011) Oral tyrosine supplementation improves exercise capacity in the heat. Eur. J. Appl. Physiol. 111:2941–2950.
  2. Roelands, B., H. Hasegawa, P. Watson, M.F. Piacentini, L. Buyse, G. De Schutter, and R. Meeusen. (2008). The effects of acute dopamine reuptake inhibition on performance. Med. Sci. Sports Exerc. 40:879–885.
  3. Owasoyo, J.O., D.F. Neri, and J.G. Lamberth (1992). Tyrosine and its potential use as a countermeasure to performance decrement in military sustained operations. Aviat. Space Environ. Med. 63:364-369.
  4. Banderet, L.E., and H.R. Lieberman (1989). Treatment with tyrosine, a neurotransmitter precursor, reduces environmental stress in humans. Brain Res. Bull. 22:759–762.
  5. Shurtleff, D., J.R. Thomas, J. Schrot, K. Kowalski, and R. Harford (1994). Tyrosine reverses cold-induced working memory deficit in humans. Pharmacol. Biochem. Behav. 47:935– 941.
  6. コーンスターチ
  7. Neri DF1, Wiegmann D, Stanny RR, Shappell SA, McCardie A, McKay DL.(1995). The effects of tyrosine on cognitive performance during extended wakefulness.