オルニチンとウコンの問題点
お酒から肝臓を守るサプリメントといえばオルニチンが有名ですが、実際のところは肝臓の疾患ではなく、肝機能が低下したために起こる肝性脳症1に効果があるのではないか?と言われているようです。
またオルニチンと並んで有名なのがウコンです。ウコンに含まれているクルクミンは花粉症やうつ病などの様々な疾患に有効なことが知られていますが、それら有効な疾患に比べて肝臓への働きについてはまだ研究段階のようです。
今回はこのオルニチンとウコン以外でお酒による肝臓へのダメージに効果が期待できるサプリメントを6種類ご紹介したいと思います。
今回の記事はWebMDから多くの情報を引用させていただきました。WebMDは保健に関する全般についての情報を提供しているアメリカのサイトです。多くの専門家による監修とFDA(アメリカ食品医薬品局)との提携により、信頼性の高い情報が提供されています。
サプリメントのリンク先は全て海外通販サイトであるiHerbになっています。リンク先の商品を購入していただくか、カートにて『YAM520』の割引コードを入力していただくと5%割引でご購入していただけます。当方にも紹介クレジットが発生する仕組みになっており記事作成のモチベアップになります。
SAMe
SAMeとはS-アデノシルメチオニンのことで、もともと体内で生成される化学物質です。
動物実験においては、SAMeを口腔または静脈内により服用することによって、慢性肝疾患または肝硬変を有する人々の肝機能を改善することが分かっています。しかし、肝臓切除を受けた肝硬変患者では、手術後にSAMeを静脈内投与しても軽度の肝機能障害の危険性は減少しないことも分かっています。
他のサプリメントに比べて値段が高いことと、精神疾患にも使用されるためそれらに副作用が出る可能性がある点に注意です。
MILK THISTLE(ミルクシスル)
MILK THISTLE(ミルクシスル)はヨーロッパ原産の植物で、早期の開拓者によって北米に持ち込まれました。現在では、米国東部、カリフォルニア、南米、アフリカ、オーストラリア、アジア全域で発見されています。肝臓疾患に対して米国で最も多く利用されているハーブのサプリメントです。日本においてはマリアアザミまたはオオアザミの名で知られています。
米国において大人気のサプリメントです。まだ実験件数が少ないようですが動物実験においてはアルコールの過剰摂取による肝臓病に有効であるという結果とそうでないものがあります。口腔による摂取により肝機能が改善され、死亡リスクが減少する可能性があることが示唆されるものと、他方ではメリットがないとの報告があります。
実験おいてはまだハッキリとした良好な結果は得られていないようですが、米国において長年愛用されているためiHerbにおいて多くの高評価を得ています。またハーブ系サプリメントにしては値段が安いこともメリットのひとつです。
亜鉛
亜鉛は自然界に存在する必須ミネラルです。人体では貯蔵できないため、食事などで常に摂取しなくてはなりません。また正常な成長と発達、適切な味覚や嗅覚、生殖機能にとっても不可欠です。
口腔摂取によるアルコール関連の肝臓病患者の肝機能を改善する可能性があることが示唆されていますが、まだ実験件数が不十分なようです。亜鉛の抗酸化作用により、肝臓の疾患における肝組織の炎症を抑制する可能性があります。
肝臓やその他の消化器官の機能悪化により亜鉛不足になる可能性があります。価格も安く、多くの疾患に対して有効なことが実験により証明されています。
ピルビン酸塩
ピルビン酸塩は、タンパク質・脂肪・炭水化物の代謝や、体内の数多くの代謝プロセスに関与する生化学化合物です。クエン酸回路のおいて必要な成分です。多くの場合は、ダイエットや運動能力の改善、白内障、癌のために使用されています。
動物実験において、25日間ピルビン酸を静脈内に投与することにより、アルコール関連の肝疾患患者の肝機能が改善されることを示唆されています。
ダイエット目的で使用されることが多いピルビン酸塩ですが、まだまだ研究途上のサプリメントのようです。重大な副作用もありませんので、ダイエットもしたい方には良いかも知れません。
セレニウム(セレン)
セレニウムは自然界に存在し多くの天然の食品に含まれています。土壌中のセレニウムの量は土地によって大きく異なるため、栽培された食品に含まれるセレニウムの量も違ってきます。体内では骨格筋に多く貯蔵されており、全セレニウム量の約28%~46%にあたります。セレニウムは多くの抗酸化物質の作用を増加させるようです。がん、心血管疾患、認知低下、甲状腺疾患に対するの効用が広く知られています。
200mcgのセレンと亜鉛とビタミンEを毎日摂取したことにより、アルコール関連の肝臓病患者の病院での滞在時間と死亡リスクを減らしたとの研究結果があるようです。
セレニウムは多くの食品から自然に摂取できますが、魚介類やレバーなどの内臓類を好まない人はサプリメントによって摂取すると良いでしょう。ただ過剰摂取による健康リスクがあるため毎日の摂取量が400mcgを超えないように気をつけて下さい。
ホスファチジルクロリン
ホスファチジルコリンは、卵、大豆、マスタード、ヒマワリ、その他の食品に含まれる化学物質です。すべての体内の細胞に自然に存在します。潰瘍性大腸炎の症状を改善することが示唆されています。体内ではホスファチジルコリンからアセチルコリンと呼ばれる脳の化学物質が作られます。アセチルコリンは、記憶および他の身体機能にとって重要な物質であり、ホスファチジルコリンはアセチルコリンを増加させることがあるので、記憶力の改善やアルツハイマー病に有効なのか多くの実験がされています。
アルコールによる肝疾患には効果があることはまだ確認されていませんが。アルコール使用に関係しない肝疾患(非アルコール性脂肪肝疾患)においては動物実験において、肝機能を改善する可能性があることが示唆されています。
まだまだ研究途上のサプリメントですが、iHerbにおいて肝臓関連で高評価のレビューが多く投稿されています。