運行管理者試験合格への道~基礎講習のレポート編~

この記事は約 10 分で読めます。

運行管理者試験合格への道シリーズ、第3回のコラムとなります。

前回のコラムで運行管理者の試験を受験するためには、まず基礎講習を受講する必要があることをお伝えいたしました。

このコラムでは実際に私、秋山が基礎講習を受講してきましたのでそのレポートを書いていきたいと思います。

体験したことをつらつらと書いていきたいと思いますので、どんな感じなのか簡単に知りたいなあと思っている方のお役に立てればと思います。というかただの日記なので読まれる方はそのへんを覚悟の上でお読みください。

受講日・場所の決め方

私の場合は単純に3日の間に通いやすい場所を選びました。3日間、朝の10時頃から夕方の4時頃まで講習がありますので、通いやすい場所のほうが体力的にも楽ですからね。

基礎講習はNASVAその他の認定機関が開催しているものとがありますが、当事務所(江戸川区)から近い場所(葛飾区)で開催していたNASVAのものにしました。

1日目

開催場所は『テクノプラザかつしか』(葛飾区青戸)で開催期間は2月6日(水)~8日(金)でした。平日でしたので、前もってスケジュールを調整して望みました。

1日目はあいにくの雨だったのでバスで行くか車で行くか直前まで迷いましたが、バスの遅れを心配して車で行くことにしました。ただ参加者は当日は『テクノプラザかつしか』に隣接している駐車場は使わないようにとの通達がありましたので、少し離れたコインパーキングにとめることにしました。

コインパーキングから歩いて会場についてみるとバイクでいらっしゃってる参加者の方もそれなりいるみたいで、会場前の置き場は多くのバイクがとまっていました。

『テクノプラザかつしか』に入ると階段の踊り場では500円でお弁当を売っているレストランの方がいらっしゃいました。まったく昼食のことを考えていませんでしたが、こういうサービスがあると嬉しいですね。まあ結局のところ、お弁当は購入しませんでしたけどその件については後述します。

そして階段を上がっていくとすでに受付のために並んでいる方々が。受付では『予約確認書』と『顔写真』および『受講料8,700円』を渡し、領収証をもらい長3の封筒も手渡されました。

会場内に入ると多くの方々がすでに着席して開始を待っていました。一介の行政書士なのでよく分かっていなかったのですが、運行管理者の資格を得ようとしている方がこんなにいらっしゃるのだなあと何故か感動を覚えてしまいました。考えてみればあらゆる運送会社さんにとっては運行管理者の資格を持った従業員が多ければ多いほど人員の配置がしやすいので、資格取得はあたりまえという感じなのでしょうか。

席につくと、係員の方から手渡した長3の封筒には運行管理者手帳と写真が入っているので所定の場所に名前等を記入してほしいとのアナウンスがありました。封筒は開始の挨拶後に回収するとのことでした。配られたテキストは『運行管理者基礎講習用テキスト』、『運行管理者基礎講習用テキスト 法令集 貨物編』、『労働基準法の要旨』の3冊でした。3冊合わせるとなかなかの充実っぷりです。

その後、開始の挨拶があり、基礎講習の行程についての説明がありました。休憩は12:00~13:00とのことで、それ以外はぶっ通しなのかと肝を冷やしましたが、1時間ごとに15分ほどの休憩があるとのことで一安心。

ここでなんと最終日には試問を行うとの驚きのアナウンスが・・・!これって正解率悪いと修了したことにはならないやつなのか…と一気に身が引き締まることとなりました。

ハラハラしながらメモを取るためのノートを用意し、そして間もなく講習がはじまりました。

講習の内容は運行管理者の業務に関するものと法令についての解説がメインなのですが、別日には労働基準法についての講習もあり中々多岐にわたるものとなっています。

ここまで書いてきて気づいたのですが、この日記形式だと一日目に書くことが滅茶苦茶多いな…ていうかもうだいぶ長いな…ということで3日間で重複する内容も多いので2日目に移りたいと思います。

2日目

久しぶりの長時間の講習をせっかく一日乗り切ったわけですから、今日も頑張るぞ!という意気込みで2日目に臨みました。

書き忘れていましたが遅刻すると修了証書がもらえないとのことでしたので、2日目も車で通うことにしました。1日目と同じ駐車場にとめて歩いて『テクノプラザかつしか』へと向かいます。バス停のほうから歩いていらっしゃる方も多かったので、皆さんあらゆる交通機関を利用して受講していることが分かりました。

会場内を見渡してみたところ2日目に入っても当たり前ですが脱落者は皆無でした。

1日目と同じように講習を受け続けることになりますが、講師の方も2日目ということもありスピードアップしていくためノートには内容をメモせずにテキストのページ数だけを書き、あとはテキストにどんどんマーカーで線をつけたり書き込んでいくスタイルにすることにしました。

テキストにマークだけつける方も多いと思いますが、最終日に試問があるので復習のためにページ数は分かりやすくしておいたほうが良いと思います。ページ数をメモするか、付箋をつけておくと良いでしょう。

さて昼休みなのですが、私は一日目で書いたお弁当は買わずに近くのコンビニでパンを買うことにしました。なぜならば駐車場にとめている車の中でゆっくりしたいからです。会場内は多くの方がいらっしゃいますし、何より私の席は3人掛け机の真ん中…。やはり長丁場にはリラックスできる時間が不可欠なわけです。まあバスではなく車できたのも実はこの理由がほとんどなのでした。

こうして何とか2日目も乗り切ったのでした。しかしながら久しぶりの長時間の受講、やはり疲れるものです。

3日目

いよいよ最終日。この日は前々から告知されている通り、試問があるわけです。根っからの心配性の私・秋山はしっかりと復習をして万全の用意をしたのでした。

そして試問が始まる前に講師の方に告げられたことは「テキストは見てもダイジョブです。」

(…あっそうなんだ…。)

とはいえこの試問に遅刻したり全く答えを書かないと修了証書はもらえないらしいので、ちゃんと答えるようにしましょう!

試問は3日目の最初にありますのでその後も講習は続きます。講習では運行管理者の実際の業務についても細かく解説がされますので、運送会社に努めた経験がない自分には新鮮な内容で面白く受講することができました。また日頃頑張っていらっしゃるドライバーさんたちの苦労もよく知ることができました。

こうして3日間に渡る講習は無事終了し、封筒にはいった修了証書が配られました。修了証書は試験の受験のためにスキャンして画像を運行管理者試験センターのHPからアップロードする必要がありますので絶対忘れないようにしましょう。


さてこの基礎講習の内容と試験の内容は合致するのかと疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。このコラムを書いているのはすでに試験を終えた3月11日なのですが、実際に試験を受けてみて思うのは、

『基礎講習を受けてから試験勉強をしたほうが効率が良い。ただし基礎講習を受けたからといって試験勉強になるわけではない。』

といった感じです。

試験には試験の問題の出し方がありますので、基礎講習で述べられた範囲と同じだからと言って正解が取れるわけではありません。もちろん試験の出題範囲は基礎講習で述べられた範囲ですので試験勉強をするにあたっては、全く無知であるものを勉強するよりかはやりやすいでしょう。

試験勉強は基礎講習とは別にしっかりとやる必要があります。

短い期間で基礎講習→試験勉強→受験の流れをこなすのが一番効率的です。スケジュールは試験の日から1ヶ月前ぐらいの基礎講習を受講して、1ヶ月ぐらい試験勉強、そして受験というのが良いと思いますし、実際に私もそうしました。

長々となりましたが基礎講習のレポートはこれで終わりたいと思います。


玉藻行政書士事務所では貨物運送業(一般貨物自動車運送事業)の各種申請について取り扱っております。お気軽にご相談ください。

お問い合わせフォーム

対応範囲東京都・千葉県北西部・埼玉県
新規許可取得380,000円(税抜)~
事業計画の変更許可申請40,000円(税抜)~
事業計画の変更事前・事後届出20,000円(税抜)~